abstract | 本論文は、東日本大震災を受けて立ち上がった震災復興に関わる ICT プラットフォームを分析し、不特定多数のユーザ ー参加を基盤としたプラットフォームをどのようにデザインすれば良いかについて、知見を抽出することを目的とする。近年、 ICT を活用した不特定多数の参加者による組織を越えた協働が注目されているが、その協働を促す際にプラットフォーム設計 方法論について、考察は発展途上である。本論文では「タスクのモジュール化」と「情報の信頼性担保に規定されるユーザー参加領域」に注目し、プラットフォーム設計者が考慮すべき知見を抽出する。取り上げる事例群は組織を越えた集合知を集める先 端的事例であり、本論文の知見は震災復興の特殊事例の分析としてだけでなく、企業経営などを含めた協働一般への研究に属 する一考察という側面も有する。 |
keywords | プラットフォーム,協働,モジュール化 |