abstract | 本論文の目的は、IT投資における情報システム部門と利用部門との合意形成が利用部門の満足度に影響を与えているかどうか分析を行うことである。情報システム部門と利用部門の合意形成がうまく機能しないと利用部門による最終的な効果を期待することはできない。分析には、我々が2010年2月実施した関東・近畿圏約1万人に対して行ったWEBアンケートデータを用いた。情報システム部門と利用部門の合意形成には、新規情報システムの導入時の意見聴取の程度を用いる。分析の結果、新規情報システムの導入時の合意形成が十分できていない企業では、IT自体の満足度や職務満足度にマイナスに影響することが確認できた。
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keywords | システム評価,合意形成アプローチ,組織構造 |