2011年秋季全国研究発表大会

ビジネスモデル創造の視点からの日米IT投資比較分析とこれからのIT活用


高橋 浩1)

1)宮城大学

abstract日本企業のIT投資は他先進国に比較して低水準に留まり、研究開発費と際立った特徴を成している。そして、IT投資が停滞していることが生産性の伸び悩み、更には失われた10年の原因との指摘もある。そこで何故このような現象が発生したかの検討の一環として公開データベースによる日米IT投資状況を調査した。その結果、ソフト投資内容が日米で著しく異なっていた。IT投資は、同時に実施される組織変革、学習向け投資などによって発生する無形資産価値増殖が重要だが、それと関係が深くビジネス戦略とも直結するソフト投資内容が日米で著しく相違していた。これはIT活用によるビジネス価値創造がIT革命期あたりから急激に変化し、その変化に日本が追随出来ていないことを示唆させる。そこで本稿はこのような問題意識からIT活用に関わるビジネスモデル創造の視点で、日米IT投資の相違が発生する背景を分析し、それに基づいたこれからのIT活用について考察する。
keywordsビジネスモデル,日米IT投資比較,IT活用


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