abstract | 本論文の目的は、集団意思決定における提携影響力評価の枠組みであるcoalition power indexを用い、国会の衆議院および参議院における与野党の影響力の評価を行うことである。本論文では、各政党の議席配分をもとに、衆参両院における投票を、それぞれシンプルゲームとして数理モデル化する。与党および野党を構成する政党の組み合わせのうち、起こりうると想定されるいくつかの場合について、coalition power indexを用いて与野党の影響力を計算する。この計算結果が、その時点での政治状況に一定の数値的説明を与えることを示す。 |
keywords | 集団意思決定,ゲーム理論,提携影響力 |