abstract | 先日起きた中国の高速鉄道事故や2005年のJR西日本福知山線脱線事故をはじめ、鉄道事故は近年においても後を絶たない。また事故後の対応についても、疑問視する声が上がっている。これは単に事故への安全対策についてだけではなく、それを運用する組織についても問題があると考えられる。
本報告ではJR福知山線脱線事故を事例として、事故原因の背景にあったシステムエラーを明らかにする。さらに他の鉄道会社のマネジメントや安全対策と照らし合わせながら、JR西のマネジメントの問題と課題について明示し、組織に伏在する構造慣性を考察する。最後にJR西の果たすべきCSRについて遡及した上で、今後の組織の運用システムを提言したい。
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keywords | CSR,システムエラー,構造慣性 |