2011年秋季全国研究発表大会

情報システムを利用した歴史資料の観光開発
-情報の粘着性による視点から-

沢田 史子1)、堀井 洋1)、堀井 美里1)、林 正治2)、吉田 武稔1)

1)北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科
2)一橋大学 情報化統括本部情報基盤センター


abstract近年,地域活性化のために地域資源を掘り起こし活用する取り組みが各地で行われている.著者らはNPOのメンバーとして,これまで地域歴史資料を用いた様々な地域振興活動を行ってきた.地域歴史資料から地域資源を発掘し活用するためには,歴史に関する専門的な知識が必要となる.観光開発において,このような知識をツアー開発者へ伝えるには,情報の粘着性に伴う高いコストが発生する.本研究では,歴史学研究者からの知識移転の際に支援情報システムを用いて,観光ボランティアガイドが地域歴史資料を題材とした観光コース開発を行った事例について情報の粘着性による視点で分析し,観光開発における歴史学研究者の知識移転コストの軽減要因を考察する.
keywords情報の粘着性,情報システム,観光コース開発


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