abstract | 日本経済はバブル経済崩壊後今日までの約20年間、約5年のいざなみ景気を除く多くの期間でマイナスまたは低成長が続いている。この間多くの企業が売上低迷に苦しみ、企業再生にあたる企業も少なくない。そして不振企業の多くがM&Aによって新たなケーパビリティを受け入れ再生を成功させようとしてきた。
このような中、企業再生戦略の研究は約30年の歴史があるが、いまだに体系だったフレームワークが打ち立てられず、それらの研究はアド・ホックなものとなっている。また再生企業の買収に関する戦略研究は多く見られない。
本稿では、企業再生戦略の研究の系譜を紐解き、今後の研究発展にいかなる道筋があるかを提示することを目的とする。
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keywords | 企業再生,企業買収,ケーパビリティ |