abstract | 2011年3月11日に発生した地震と津波、それに続く余震によって、東北地方と関東地方は甚大な被害を被った。食品産業も例外ではない。本研究は、リスク管理とリスクコミュニケーションの視点から、今後のあるべき災害対策や放射能対策を検討するための第一歩として、東日本大震災による被害の実態と対応状況を明らかにすることを目的とする。筆者らは2011年8月に被災地域の青森県と岩手県に位置する食品企業2社を訪問し、インタビューを実施すると同時に工場内を視察した。本報告では、調査対象の2社において、想定外の3日間の停電と、数週間に及ぶ交通網の遮断が、生産プロセスに甚大な被害を与えたこと等を報告する。 |
keywords | 東日本大震災,食品産業,リスクマネジメント |