abstract | エージェントが組織から給料を貰うとき、他のエージェントとの不公平が自然と生まれる。不公平を回避する選好は方針や契約決定に著しく影響するかもしれないため、契約問題においてエージェントの不公平への態度の影響を分析することは重要である。
本論文は、プリンシパル‐エージェント間の基本的なモラルハザードモデルを不公平回避の理論と結びつけることで、新たな理論的な見解を得ることを目的としている。特に、労働者が自分と他人とのアウトプットとインプットの比率を比較することで起きる不公平を議論する。そして「プリンシパルにとって何が最適なインセンティブシステムであるか」を明らかにする。 |
keywords | inequity averse,agency theory,insentive system |