他者との比較による納得性を考慮した業績評価制度の効果分析

小笠原 陽平1)、高橋 真吾1)

1) 早稲田大学

Abstract 近年、業績評価制度を用いて従業員の行動を変化させ、長期的な成長を実現しようという取り組みが多くみられる。しかし、就労条件総合調査では約20%の企業が評価結果に対する従業員の納得が得られないことを問題として挙げている。納得に関する研究では、衡平理論を用いて自分と他人の行動や成果と評価を比較することで納得度が決まるとされている。そのため、様々な指標を用いることで評価対象となる行動が把握しにくいことが納得が得られない原因だと考えられる。そこで本研究では従業員間での行動把握の困難さに着目し、エージェントベースシミュレーションを用いて業績評価制度の設計による納得と組織パフォーマンスへの影響を分析する。
Keywords 業績評価制度,納得,エージェントベース社会シミュレーション
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