消費者間ネットワークにおける情報流通が普及プロセスに与える影響の解明
マルチエージェントシミュレーションを用いた消費者行動モデルによる分析

新井 雄大1)、梶山 朋子1)、大内 紀知1)

1) 青山学院大学

Abstract 近年、消費者がSNSを通じて大量の情報を得るようになっており、これらの消費者間ネットワークにおける情報流通の影響を考慮した消費者行動の解明が望まれている。本研究の目的は(1)消費者間ネットワークにおける情報流通が消費者行動に与える影響の解明、(2)消費者行動の変化した社会における効果的な宣伝戦略の提示である。本研究では、映画市場を対象に消費者行動モデルをマルチエージェントシミュレーションにより構築した。構築モデルを用いたシミュレーションにより、映画作品タイプ別に消費者行動の変化が観客動員数に与える影響を明らかにした。続いて、宣伝投下シミュレーションを行い、宣伝予算の効果的な時系列的配分を提示した。
Keywords 消費者行動,マルチエージェントシミュレーション,宣伝戦略
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