Multi-agent influence diagramsにより表現された、ゲームにおけるSequential equilibriumの定式化

柴田 智喜1)、木嶋 恭一1)

1) 東京工業大学大学院

Abstract ゲーム理論において、標準形や展開形などの表現法が存在する。しかし、これらはしばしば、意思決定や自然の状態の影響関係の構造を曖昧にしてしまう。
一方、Multi-agent influence diagrams(MAIDs)はゲームの影響関係の構造を明示する。MAIDsにおいてナッシュ均衡は定義されているが、不完全情報ゲームでは、ナッシュ均衡は均衡経路外の行動戦略の評価が出来ないという問題を起こす。またSequential Equilibrium(SE)は信念を用いる事でこれらの行動戦略を評価するが、MAIDでは定義されていない。
本研究では、SEのMAIDsにおける定式化を行い新たな示唆を得ることを目的とする。
Keywords ゲーム理論,ベイジアンネットワーク,不完全情報
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