ユーザー資産を共用するコンシューマゲーム発売時期がアーケードゲームの実績に与える影響
トレーディングカードゲーム(TCG)ソフト普及のシステム・ダイナミックス(SD)モデル化とシミュレーション

木村 誠1)

1) 長野大学企業情報学部

Abstract トレーディングカードゲーム(TCG)ソフト「オシャレ魔女 ラブandベリー」(2004~2008)事例で観察されたカードを共用できるコンシューマゲームソフトの販売がアーケードゲームの実績(カード出荷枚数)に与える影響のメカニズムを論じる。
 そのために製品普及モデル(Bass,1969)をシステムダイナミックス(SD)法で構成するモデル(Sterman, 2000)を修正したTCGソフト普及モデルによるシミュレーションを試みた。シミューレーション結果はコンシューマゲームの発売時期を早めることが常にアーケードゲームの実績の低下に結びつく訳ではなく、逆に実績向上の梃子になる場合もあることを示唆している。
Keywords プラットフォームコンテンツ,Bass製品普及モデル,TCG(トレーディングカードゲーム)ソフト
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