磁性体における非平衡過程との類似性に着目したネットワーク外部性発現メカニズムの定量的解明

石井 充1)

1) 金沢工業大学

Abstract 近年のSNSサービス等はネットワークの外部性の持つ効果が大きい。
ネットワークの外部性を記述する際に、「加入者が増えるとサービスの利便性が増し、より多くの加入者を呼び込み、加入者数がある値をこえると、加入者数が劇的に増加する」などと表現されることが多い。
この表現は定性的には正しいであろうが、定量的に理解されているとは言い難い。たとえば、「ある値をこえると、加入者数が劇的に増加する」の「ある値」がサービスのどのような特性に基づいてどのように決定されるかは明らかになっていない。
本発表においては、磁性体における非平衡過程の理論を用いて、ネットワークの外部性を定量的に分析し、その発現メカニズムを解明する。
Keywords ネットワークの外部性,非平衡過程,統計力学
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