原価計算特化型言語による原価情報活用支援―固定費領域に関して―

福山 倫基1)

1) 一橋大学大学院

Abstract 原価計算の計算目的の多様化と共に,原価情報を活用するユーザは増加している.しかし,原価計算に関する計算規則を説明する口語的な表現や数式には,人の認識の差異や誤解を生むような曖昧な表現があるため,特定の領域のユーザだけがその情報が作られる計算過程に存在する規則を読み解けるものであった.原価情報に触れるユーザが増加している現状では,特定の領域のユーザ以外にもその情報が作られた根拠の読み取りや,情報の作成支援を実現する必要がある.そこで,原価計算の計算規則に関する認識を共通化する仕組みの中で,特に固定費領域の原価計算の計算規則を記述・表現するための共通言語に関する考察とその作成を本稿を通して論じる.
Keywords 原価計算,ドメイン特化型言語,情報活用支援
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