参加型監視環境の自己同一性への影響:「解離」現象を題材にして

○折戸 洋子1)青木 理奈1)村田 潔2)

1) 愛媛大学
2) 明治大学

Abstract  本研究は,「参加型監視環境」としてのSNS空間において,若年ユーザの心理状態がどのような状態に置かれる傾向にあるのか,どのような特徴をもちうるのかについて検討する.その上で,「解離性障害」に関する精神病理学の知見を用い,その概念を援用することで,参加型監視環境のもたらす長期的なリスク,特に若者の自己同一性構築における負の影響について考察する.
This study examines how "Participatory Surveillance Envirornment" which is realised by use of ICT or ICT-based information systems could have influence over the yougunsters' self-identity development from the phychiatric perspectives on dissociative disorder.
Keywords ソーシャルメディア,解離性障害,監視
Social Media,Dissociative disorder,Surveillance
前に戻る