一般社団法人経営情報学会-2018年秋季全国研究発表大会

大会プログラム

組織と情報共有

○峰滝 和典1)

1) 近畿大学

Abstract
医療過誤の原因の一つがコミュニケーションエラーであり、チーム医療の必要性の認識が高まっている。本研究は、近畿大学付属病院安全管理部医療安全対策室が、「医療安全における安全文化に関する調査」のアンケート結果に基づいた実証研究である。目的は医療安全の組織文化が根づいている組織では、コミュニケーションが円滑で情報共有がなされているを検証することである。本研究の主な結論は、コミュニケーション及び医療スタッフ間の相互連携と組織の医療安全の関係について実証分析を行った結果、円滑なコミュニケーションがとれ、医療従事者間の相互連携が図れている組織には医療安全文化が浸透していることを示唆する結果が得られたということである。

Miscommunication is a leading cause of serious medical errors. The main purpose of this paper is to research the relationship between medical safety and communication/teamwork among medical staffs by using the survey based on TeamSTEPPS. Our results of empirical study suggest that effective communication and good teamwork can contribute to the medical safety.
Keywords
医療安全,情報共有,コミュニケーションエラー

medical safety,information share,Miscommunication