abstract | 本研究では、製品アーキテクチャーのダイナミック・シフトを前提として、HDD用モータの外インテグラル度と中インテグラル度の推移を時系列で数値化し、インテグラル度の上昇・低下局面で、日本電産がそれぞれどのような競争戦略を実行し、競争優位性を築いてきたかを分析している。その結果、日本電産は単に「モジュラリティの罠」を回避するだけでなく、この罠を意図的に競争相手にしかけ、さらにパテント戦略や低価格戦略で事後的に追い打ちをかけることで、市場競争に打ち勝ってきたのではないかという着想が得られた。 |
keywords | 製品アーキテクチャー,モジュラリティの罠,競争優位性 |