| abstract | 中国産冷凍餃子事件等を背景に、日本の食品企業は海外の生産拠点において、従来の食品衛生対策に加え人為的な食品汚染行為の発生に備え食品防御体制を強化する必要に迫られている。しかし、食品防御は新しい概念であり、日本企業の海外生産拠点での取り組関する研究蓄積は少ない。本研究は2010年に実施した食品メーカーX社の品質管理部門管理者及び中国駐在経験者へのインタビューにより、X社中国生産拠点においては、食品安全についてはHACCP/ISO9001に基づく食品衛生を中心とした教育体制、生産体制が確立されているものの、食品防御については日本人も含め意識改革や教育体制の確立が課題であることを明らかにする。 |
| keywords | 食品安全，食品防御，フードサプライチェーン |