abstract | 日本企業は高い研究開発投資水準を維持してきた。ところが、IT投資については、投資水準が高まらないまま今日に到っている。これについては、米国におけるパッケージ普及に比しSI中心のIT活用、ソフト開発が請負・下請け構造型などの分析がある。しかし、どのようなメカニズムによるものかや、その結果を踏まえて、今後、どのような点に注意を払うべきかの研究は不充分であったと思う。最近、IT活用はクラウド・コンピューティングのような新たな段階に入った。そこで、反省を踏まえずに新たな環境に取り組むと、類似の失敗を行ってしまう危険がある。
そこで、本稿では、従来の経緯を可視化し、それを元に新たな環境に向けたサービス・イノベーション促進を検討する。特に、パッケージ活用がどのような仕組みから効率的かに焦点を当て、モデル提示と新展開に向けた提言を行う。
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keywords | サービス・イノベーション,パッケージ・ソフトウェア,クラウド・コンピューティング |