abstract | 本稿では、集団意思決定状況を、社会ネットワーク理論を用いて表現した上で、ニューカムのバランス概念を用いて分析する。まず、複数の意思決定主体からなる集団が、複数の案の中から一つないしは複数を選び出そうとしている集団意思決定状況を考え、それを、集団の階層構造、主体間の社会的関係、および、案に対する主体の選好とともに、社会ネットワーク理論、特に、符号付きグラフを用いて表現する。そして、集団意思決定状況の分析をニューカムのバランス概念を用いて行い、集団意思決定状況がニューカムの意味で安定している状態と集団意思決定状況の社会ネットワークとしての構造の間の関係を明らかにする。 |
keywords | 社会ネットワーク,集団意思決定,バランス理論 |