abstract | 本研究の目的は、組織がイノベーションのために、関連知識を持たない新しい技術知識の獲得方法を明らかにすることである。知識吸収能力理論(Absorptive capacity)では、組織が新たな知識を獲得するには、新しい知識と保持知識とのオーバーラップ(重なり)が必要であるとした。そこで、イノベーションを起こしたい企業とその企業が獲得したい新たな技術知識を持つ企業との市場と技術知識のオーバーラップの程度に着目し、四つの知識獲得方法を提示した。 2002-2009の日本の化学企業を実証分析し、市場的知識のオーバーラップが低く、技術知識のオーバーラップが高い場合のみ、画期的イノベーション (Radical innovation)が促進され、他の方法は阻害、もしくは効果が無いことを明らかにした。 |
keywords | イノベーション,吸収能力,組織学習 |