abstract | 本研究では,対応すべき顧客要望や市場環境の多様性,変動性が高いと思われる特定のサービス産業,特に学習塾の組織運営を対象に,組織メンバーの行動タイプの変化プロセスやマネージャの組織コントロール方式などについて現場観察,インタビューを行いモデル化した.さらに,このモデルをマルチエージェントシステムとして実装し,計算機実験を試みた.この際,マネージャの (1)組織の危機的状況を意図的に作り出す頻度,(2)個人業績判定のフィードバックの頻度の2点を操作パラメータとした.本稿では,これらのマネジメント戦略がメンバーエージェントの行動タイプの多様性などに与える影響について,実験結果とその考察を報告する. |
keywords | 多様性,マルチエージェントシステム,組織マネジメント |