東日本大震災被災者からの聞き取り分析に基づいた社会情報基盤のあり方に関する一考察

内木 哲也1)、佐藤 雲母1)

1) 埼玉大学教養学部

Abstract 情報システムは予め想定された環境条件の下で漸く機能することができる。根源的に同質の環境条件下にある日本社会での環境条件は了解事項とされ、情報システムデザインで意識されることさえ希である。しかし、そのような情報システムは国際ビジネスや災害発生時にうまく対処できず、機能不全さえ来す。東日本大震災でも特殊事例を除いて多くの場面で破綻しており、環境条件の問題が露呈されている。本研究では、東日本大震災で情報空白地域であった茨城県ひたちなか市の被災者への聞き取り分析を通して、社会情報基盤としての情報システムのあり方について考察する。
Keywords システムデザインコンセプト,聞き取り調査分析,質的研究
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