企業内SNSの期待と懸念の対立

山本 仁志1)、諏訪 博彦2)

1) 立正大学
2) 電気通信大学

Abstract 企業内おける知識創造の基盤として企業内SNSの期待が高まっている。例えばコミュニケーションによって社会的関係資本が高まることや、情報共有によって暗黙知の共有が促進されることが挙げられる。一方で、企業内SNSの有効性に対する懸念も根強く存在する。例えば、情報漏洩の危険性や、企業文化との不整合などがある。こうした期待や懸念にはどのような全体像があるのだろうか。本研究では、企業内SNSに対する期待と懸念を構成する要因を5つの企業に対する質問紙調査によって整理し、それらが企業内で各個人がおかれた環境や立場によってどのように異なるのかを明らかにする。
Keywords 企業内SNS,社内コミュニケーション,ナレッジマネジメント
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