なぜ国のIT調達ではプロトタイプ開発が採用されないのか

土肥 亮一1)

1) 会計検査院

Abstract  国のIT調達では、単年度予算制度を始めとしたさまざまな制約が存在する。また、発注能力の面、人材育成や発注体制の面からもプロジェクト遂行を困難なものとする要因がある。
 このような条件の下で、より満足できるレベルの成果品としてのITシステムを構築するために、通常のウォーターフォール開発に比べてシステム完成後のユーザインターフェイス等についての理解を深めつつ設計を進めていくことが比較的容易なプロトタイプ開発は浸透していない。
 本発表では、実際にプロトタイプ開発を採用した経験に基づいて、プロトタイプ開発が浸透しない理由と浸透のための条件を検討する。
Keywords 政府,プロトタイプ開発,IT調達
前に戻る